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ガイガーカウンター


ガイガーカウンターをご存知だろうか。

そう一般的には放射能測定器とか放射線検知器と呼ばれるものだ。

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で福島原発のメルトダウンにより、大量の放射性物質が放出され、その時に多くの人が放射線測定に興味を持った人が多かったと思います。

私も、その時に興味を持ち、日本で開発、発売された以下の家庭用放射線測定器 エアカウンターと言うのを買ってみた。

今でもアマゾンで売っている。

この放射線測定器は、半導体素子で測定するタイプで、精度はそこそこのようだが、測定する度に電源を入れ、35秒後(最初は35秒のカウントダウンが始まる)から測定ができ、その後、10秒毎に測定を繰り返すと言うしろもの。

それでも安かったので、購入して、大阪とか、中国の大連とかでも測定した。

メディアでも、多くの場所で測定されたデータが公開されていたが、実際に自分で測ってみると、数値が違っていた。

場所が少し違うだけでも数値は違っていた。

大阪の地下ホームなんかも意外と放射線量が高かった記憶がある。

また中国は、事故のあった日本と比べると低いだろうと思っていたら、日本と変わらない数値だったりした。

大阪よりも東京の方が高いだろうと思って測定してみると、そんなに変わらなかった。流石に、成田とか茨城県とかは少しだけ高かったと記憶している。

その後に、東京に転勤することになり、もっと良いものは無いかと、以下の本等も買って研究した。

そして、購入したガイガーカウンターが以下のもので、東京のアパートに置いていた。

このガイガーカウンターは、上の日本製のものと比べると高く(その当時並行輸入で3万円くらい)、ウクライナのSparing-Vist Center社のものだ。世界的に有名な「ECOTEST」と言うブランドだ。

これはチェルノブイリ事故に対応した放射線エンジニアが独立して創業した会社でウクライナ軍で一番多く使用された実績を持つそうだ。

なので、日本製のものとは設計思想が違う。

どう違うかと言うと、このガイガーカウンターは使う時に電源を入れるのではなく、24時間365日電源を入れておき、放射線量が規定値を越えると警報が鳴ると言うシステムになっている。

それが単4電池2本で1年間近く、動き続ける。個人的にはこれがすごいと思うだが。

また測定できる放射線もX線、Y線、β線が測定できる。

精度は カイガーミュラー管を使っているせいかそれほど高くはないようだが、危険か危険でないかの判断は十分できる。

と言うか、この機器のように24時間365日動作していないと、危険を察知するには使い物にはならない。

最初に購入した半導体のガイガーカウンターのように使う時だけ、電源を入れ、それも測定までに35秒、で一定時間たつと、電源をセーブするために自動的に切れる。

放射線は出ているか、出ていないか人間には感知できないので、四六時中測定して、危険レベルになったらアラームを出しくれないと意味がない。

 カイガーミュラー管と言うのは、下記の写真の単四電池のような金属の筒だ。

我が家のダイニングには、このガイガーカウンターが置いてあり、放射性物資を含んだ物が持ち込まれるとアラームを鳴らすわけであるが、まだ、そのような物が持ち込まれた実績はない。

但し、たまに、このガイガーカウンターがアラームを鳴すことがある。

非常に短時間だが、鳴ることがある。(ピー、で終わりだけど)

どうも、たまに放射線が近くを飛ぶことがあるようだ。

東京でも数回あった。

年に数回はアラームが鳴ると言うことは、たまに強い放射線が飛んでくることがあるようだ。

普段は、付属していたビニールケースに入れて置いてある。

アマゾンでもECOTESTは売っているが、黄色いものの方が一般的な感じがするし、ガイガーカウンターぽい。

最近は、放射線について気にすることはないが、一台あると安心感が増す機器と言える。