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日米安保条約は日本を守らない?


増田俊男さんが「日本国憲法の真実」と言う以下のビデオの中で、日米安保条約について話をしている。少し古いビデオで、ブログにメモしておこうと思っていたがなかなかできていなかったが、メモをしてみた。

増田さんは、日本人だが現在はハワイに住んでいるようだ。そして海外でも多くの講演を行っているようで、「サムライセミナー」のようなタイトルで経済関係の講演を主に行っているが、アメリカのシンクタンクにも属しているようで、かなりアメリカの状況に詳しい。

また昔は、日本で大物の政治家や今は無くなった武村健一さんとも関係が深かったようだ。

なので、英語は堪能であることは間違いない。

以下のビデオで、増田さんは、「日本の中の日本」と「日本の中のアメリカ」と言う言い方で、日米安保についても解説を行っている。

つまり日米安保条約では、守る対象をこの「日本の中の日本」と「日本の中のアメリカ」と言う言葉(直訳)で定義されているとのことだ。

何と、日本人は日米安保条約で米軍が日本を守ってくれると信じているが、英文の日米安保条約には、そうは書かれておらず、米軍が守るのは「日本の中のアメリカ」だけという事だ。

それでは、「日本の中のアメリカ」とは何かと言う事になるが、これは日本にある米軍基地のことだ。それ以外は「日本の中の日本」と言う事になり、米軍が守ることにはなっていなとのことだ。

もちろん日本の米軍基地が攻撃されれば、結果的には日本を守ることにはなるが、尖閣のような米国人や米軍がいない島等が攻撃されても、日米安保条約で米軍が守る義務は無いらいしい。

なので、日本は必至になって、アメリカに尖閣は守ってくれますよね、と何回も聞くことになる。

日米安保条約の第5条で占領軍が駐留軍になったが、やっていることは占領軍と同じとのことだ。

今でも東京の空は、横田空域と言って米軍の横田基地が管轄するエリアで日本の首都上空なのに、日本旅客機は飛ぶことはできない。なので、遠い成田に空港を作った。

またアメリカ大統領が来る時は、羽田や成田には着陸せずに、横田等の米軍基地から、日本のイミグレーションを通過せずに国内に入ることができる。

昔の占領時代と同じだ。

また増田さんの説明では、この日米安保条約が勝手に破棄されると、アメリカの占領が終わってしまうので、当時のルーズベルトがマッカッサーに指示して日本国憲法に細工をして、日本が勝手に国会決議で日米安保条約を破棄できないように、憲法で国家間の条約は最上位である旨規程しているとの説明だった。

なので、アメリカの占領軍に出て行ってもらうのは難しそうだ。